一応、完成。
紅に染まる暗闇を、深海魚のように遊泳する。
真紅の宇宙を、宙間飛行士のように遊泳する。
さかしまに振る赤い雨の中のシンクロナイズド・スイミング。
ここは、
まるで温かく湿った闇のようだ\だうよの光たい乾くた冷でるま
ばらなうよる見を夢ままため覚が目もしも/もしも目を瞑ったまま夢から覚めることがあるならば
誓って、私は、うろだき行
地獄
行きだろう、は私、てっ誓
『サイレント・シーカー』
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
世界は今日も、変わらないように見えた。
PC1 ロイス:綾瀬早咲 ワークス/UGチルドレン
君の隣の席の彼女は、そっけなく応えた。
まさしく本物の一匹狼。彼女が冷たい視線を向けるだけで、間違いなくクラスの温度が2度下がる。
だけどキミは、突き放したような彼女の姿勢が、優しさの裏返しだと知っている。
なぜなら、彼女は冷たい言葉の後、ひどく傷ついた顔で微笑うからだ。
PC2 ロイス:綾瀬橘花 ワークス/UGチルドレン
屋上で出会った彼女は、ひどく苦しんでいるように見えた。
まるで羊の群れに紛れ込む狼のようだ。
群れに紛れ込めば羊を食べてしまう、けれど一人では生きてゆけない。
彼女は人を求める。
優しさを求めて。腹を空かせて。
PC3 ロイス:ハル カヴァー/高校生
君の妹は、いつもと変わらないように見えた。
いつもと変わらない昨日、いつもと変わらない明日──。
ずっとこんな日常が続くのだと、思っていた。
──いつもと変わらない今日。
変わったのは、君だった。
PC4 ロイス:“ラズルダズル” ワークス/UGNエージェント
相棒は、相変わらず騒がしかった。
皮肉気に周りを見回し、喧しく軽口を叩く。
そんな関係が、ずっと続くと思っていた。