気がつけば年明け。そして休みが無い。

旧年中は大変お世話になりました。今年もよろしく。



■2009年を振り返って。


忙しすぎて日記に書けなかったけど、去年は色々と充実しておりました。
日記を書くのが嫌い、というわけではないけど、こういう理由で書けないのは、悪くないね。
特に、面白い媒体との新しい出会いが多かったのが印象的であります。
新しい出会い、というより、こちらのアンテナが変わって来たというか。


■紙媒体ピックアップ

無形の媒体について書くのは少々憚られるので、有形の媒体のみ振り返る。


1、Landreaall おがきちか



繊細なスケッチとは裏腹に、強い物語を書く人だなぁ、と。
多分、去年までの自分には受け入れられなかっただろう、とも。
一年を振り返ると、この物語が一番強く印象に残ってるかな。
『竜を殺したのが嘘。お姫さまにフラレたのがほんとう』



2、AURORA GEM



山本ヤマトのイラスト集。イラスト目当てではなく、吉川良太郎原作の、カラーコミックが目的。
『汝、力の限り走れ。その場に留まりたいのならば』




3、ムッシュー・マロセーヌ ダニエル・ぺナック



ぺナックのマロセーヌ・シリーズ完結編。8年待ったよ。8年。大学だって卒業するよ。
白粉彫りの少女を煮殺すネタは、N◎VAかなんかで使おう。
『最後まで彼女は笑ってた。変態どものいかれたショーだと思ってたんだ』



4、EDEN 遠藤浩樹



なんで!!俺は!!これを10年前に読んでなかったの!!!!!
今更ながら読破。全身犠体のニューロちょうかっこいい。
『この犠体に、涙腺機能はついてないの。
 泣けるうちにないておきなさい。予算の問題で、泣けなくなってしまうまえに』



5、追想五断章 米澤穂信


完成度の高い短編五章。失われた短編小説の結末を探すリドル・ストーリー
『すべてはあの雪の中に眠っていて、真実は永遠に凍りついている』



6、モダン・タイムズ 伊坂幸太郎



『現実は要約できねぇんだよ』



7、テスタメント・シュピーゲル 冲方丁



ウブカタを読むといつも絶望的な面白さと、優しい孤独感を感じるんだよなぁ。
あぁ、この人が理解できない/理解できなくて、良かった
『そういうの好きだろ?神様。“死体のように従順たれ”
 あたしは御免だよ。だったらなんで、最初から死体で生まない?』



8、天地明察 冲方丁


星をみるひと渋川春海。ウブカタが普通に面白い。これは凄いことですよ?
『意気高揚。勇気百倍』


9、ケルベロス 古橋秀行


ドラゴンバスター02はまだか。ここで掛け金を吊り上げずにどうする!?
『これは、三首四眼五臂六脚の化け物の物語である』



10、陰陽の京 渡瀬草一郎


懐かしすぎて、何も覚えていない。
とうとう、保胤が出てこなかった。




意外と再会も多い一年だったね。今年も良い年でありますように。